旭山動物園の特徴
国内でも有数の人気動物園となっている旭山動物園ですが、其の一番の特徴はやはり「行動展示」です。
行動展示というのは展示方法のひとつで、普通の展示とはちょっと違った特徴を持っています。
通常、動物園の展示は「形態展示」というタイプのもので、動物の姿を見ることが前提となっている展示方法です。
多くの動物園でみられるように、キリンやゾウなどを柵の中に入れ、柵の外から見られるようにしているという形にしています。
そして、時間がきたら小屋に戻す、という感じです。
でも、行動展示は違います。
行動展示は動物の姿でなく、動物の生活や行動を観察することを主題にしている展示方法です。
わかりやすい例でいうと、ペンギンのプールの中に水中トンネルを設置して、其の中を進むペンギンが見られるようにしている、といった感じです。
其の他の動物も沿うですが、自然の中で生活している環境にできるだけ近い形で動物を放し飼いにし、それを観察できるようにしているのが行動展示という展示方法なのです。
食事をする姿なども「モグモグタイム」という名前で展示しているので、普段其の動物がどういう生活をして、自然の中でどんな生き方をしているのかということがよくわかるようになっています。
この「行動展示」が、旭山動物園の一番の特徴といえるでしょう。
其の他にも、旭山動物園に於いては「混合展示」という、複数の動物を混合指せて同じ場所で飼育するという試みも行っています。
ただこれはかなり難しく、現在はまだ実験中の段階のようです。